今日もお読み頂きありがとうございます。伝統的ロルフメソッドを施術するS.I.プラクティショナーの松本です。
池波正太郎氏の、粋な生き方を集めたエッセイ集。
昭和59年(1984年)に発行されたのに、今でも色あせないのは本が普遍的な真理を含んでいるからだと思います。
私が一番響いた部分は、「死ぬところに向かって生きている・・・」
いつ死ぬかを逆算して今を生きるという部分です。
この死生観・・・を改めて、叩きつけられて感じです。
飾らず、おごらず、ひたむきだけれど、品格のある男になる為の作法が書かれた本ですが、
池波ファンの方も、そうでない方へも、お勧めです。
・引き扉の活用、畳の部屋の良さ
・自分のことは自分では分からない、他人の忠告は良く聞く
・チップは循環していくもの
・自己中心ではなく他人がどう思うかを考えて行動する
・仕事、生活などの結果出なく、プロセスを楽しむ
・ビールは1/3ずつ継ぎ足して飲むのがおいしい
・冷たいビールには熱いポテトフライ
・病気を未然に防ぐという考え
などなどとてもためになりました。
ただ、声高に言うのではなく、「僕は○○の方がいいと思うんだ」というような柔らかな指南風を貫いているので読んでいてすっと入ってきます。
男性だけではなく、女性が読んでも楽しめる一冊。