こんにちは、新宿区の神楽坂、江戸川橋付近で、ロルフメソッドで身体バランス調整する松本です。
最近、ユマニチュードって言葉をよく耳にしていて、漠然と気になっていました。
そんな際に、ぶらりと立ち寄った本屋さんで、この本を見つけました。
認知症などをケアする現場で、効果を発揮している様です。
見る、話す、触れる、立つを基本としたケアを行うメソッド。
人が柔らかく、強く生きていくのに必要な部分が書かれている気がします。
ユマニチュードとは、約35年前、体育学を専攻するフランス人、イブ・ジネストとロゼット・マレスコッティが作った認知症ケアの技本です。
ユマニチュードという言葉は、フランス領の植民地出身の黒人が、「黒人らしさと取り戻そう」と始めた文化運動「ネグリチュード(黒人であること、黒人らしさ)」を基に、(ヒューマン、フランス語でユマン)と掛け合わせたものです。
ユマニチュードは「ケアする人とは何か」「人とは何か」という基本的な命題を根底に置いた、知覚、感覚、言語によるコミュニケーションを軸としたケア。
そして、この筆者がセラピューティック・ケア、タクティールケアを体験した感想が、興味深いんです。
30分ほどの時間、じっくりと相手に触れてもらうことで、自尊心が高まるのを実感した。じっくり相手に触れてもらうだけで自尊心が高まるの実感したことである・・・中略
言葉の交流はなくても、体の深い部分でつながっている感覚が生まれた。
それは境界の感覚が拓かれ、「一人ではないんだ」という意識を生み、すべての人とつながっているといってよいほどの錯覚とともに、深い満足感をもたらしてくれた。
ものすごくいい体験されていますね。
ふと思ったんですが、私がしていることもなんか似ている・・・
特に癒しているわけではないです。
でも大切にしています。
そして、身体の構造をより良くしようというスタンスですが、それ以外で何か感じてほしいななんて思っているのは確かです。
私の場合は、体の構造が変わっていくにつれて、感情面、精神面などに良い影響があると信じています。
それは、顔つきやムードと発言。
最初と最後とでは何かが変わっています。
なんかいい空気感が漂う人になっているんです。
なんとなく感じることですが・・・
特にセッション中、そんなことは言いませんが、いい感じになってるなーなんて思っています。
この本を読んで、スキンシップが不足している現代とって、各種のセラピストが重要な位置を担っていることがはっきりしました。
そう思って、街を歩くと身体をケアするお店がほんと多い。
それって、スキンシップをそれだけ世の中から求められていて、ただ身体が痛いからという理由だけではない潜在的に求めているニーズに世の中が反応している現象なのだ理解しました。
最後まで、お付き合いありがとうございました。