こんにちは。お読み頂きありがとうございます。伝統的ロルフメソッドを施術するS.I.プラクティショナー松本です。
「スタンフォードの自分を変える教室」
ちょっと前によく本屋で並べられていましたね。
題名がいかにも自己啓発本だったので、意味もなく敬遠し、手に取らなかったのを覚えています。
(以前は自己啓発本を良く好きで読んでいました・・・。なぜか、最近はあまり読みません。)
機会があり、手にとって読んでみると思って内容と全然違いに驚き、一気に読んでしまいました。
一般的な自己啓発本の内容ではなく、「なぜ、そのような行動をしてしまうのか?」を実験を交えて、わかりやすく記されています。
例えば、呼吸に意識を向ける。睡眠の重要性、自己コントロールをどうすれば向上出来るかなど。
また、人間の深層心理などが、わかりやすく書かれているので、面白く読ませて頂きました。
少しずつ抜粋します。
意志力のチャレンジに取り組むにあたり、道徳的に良いことをしている様な気分になると、良いことをした分、悪いことをしてもかまわないような勘違いを起こしてしまう。自己コントロール力を向上するには、道徳的な善し悪しよりも、自分の目標や価値観をしっかり見つめること。
よくありますよね。昨日がんばったから今日はご褒美など。平均的にみるとあまりプラスになっていない・・・
私たちの脳は報酬を期待すると必ず満足感が得られると勘違いするため、実際には満足感をもたらさないものでも必死に追い求めてしまう。
楽しい気分になれるはずなのに、なぜか満足感が得られないことをしてしまう。(ショッピング、ネット、テレビでの暇つぶし)
思い返すと、そこまで欲しいものがないのに、買うものを探している・・・
将来のことを思い描けずにいると、私たちは誘惑に負けたり物事を先延ばしにしてしまう。
将来の事をさまざま思い描き、長期的に利益な利益を妨げる事をしない様にする
目先の利益に思わず、目がいってしまいますよね。
自己コントロールはソーシャルプルーフの影響を受ける。そのせいで、他者の意志力にも誘惑にも感染する。
意志力というのは弱いもの。意識していないが、いつの間にか影響を受けているというお話。
よい影響を及ぼす人、目標とする人に出会う事の大切さを感じます。
思考や感情や欲求を抑えつけようとするのは逆効果で、そうするとかえって自分がどうしても避けたいと思っていること、感じたり、行っている事になってしまう。
この実験は面白かったです。しちゃいけないと思った方が、余計にしてしまう。ダイエットの陥りがちな罠かもしれません。
ただ欲求の波を乗り越える。自己を俯瞰してみると乗り越えられる実験でした。
まとめ
この作者は、みずからヨガ、瞑想、グループフィットネスのクラスで教えているそうです。
瞑想を実践されている方は気付くと思いますが、読み進めて行くと、「欲求の波」の例えや、自分自身を観察することなどがによって、得られることの例えがとても瞑想的です。この本では、そこに実験が加わり、より腑に落ちやすくなっています。
自己を俯瞰してみて、日々の短期的な利益に「なぜするのか?」と思うと世の中の見方が変わるかも知れませんね。
最後までお読み頂きありがとうございました。