こんにちは。お読み頂きありがとうございます。伝統的ロルフメソッドを施術するS.I.プラクティショナー松本です。
本日は、靴について。調べてみると意外と知らない歴史、常識にとらわれていたのだと思いました・・・
上の写真は日本で初めて革靴を履いたと言われる坂本竜馬が、袴姿に革靴を履いている写真は有名ですね。
目次
日本の靴は歴史が浅い。
靴の起源は古く、紀元前3500年にシュメール人が履いていた靴が最古ものだと言われています。
そして、エジプトのピラミッドでは、紀元前2500年前の鼻緒つきサンダルが発見されました。ハイヒールにしても700年以上の歴史を誇ります。
一方、日本で洋靴が普及したのは、江戸時代終わり頃から明治にかけての事。1870年に東京築地にモダンな靴工場が完成し、この日が「靴の記念日」となっていますが、もともと平らな下駄、草履を履いていた日本人が、踵の上がった靴をはいてから、それほど時間が立っていません。
日本で本格的に靴が普及したのは、第二次大戦後のことです。戦後の急激な経済成長に伴い、国内の靴作りがさかんになったが、機能性より生産性が重視されたため、洋靴の外観をまねしただけの粗悪ものが多かった様です。
キャラクター靴、小さい子供は良く履いてますよね
幼少期の靴選びは、大切。
人の足は4~6才くらいまでに骨格が形成され、8歳くらいまでに形が固まります。
生まれてから立ち上がるまで、赤ちゃんの足底は真っ平らで、足の骨格も軟骨の面積が大きいため、触ると柔らかい。立ちあがってヨチヨチ歩くようになり、垂直方向の圧縮力がかかるようになると、徐々に三つのアーチが足底に形成されていきます。
このアーチが崩れていると、姿勢にも大きく影響します。
日本人にO脚が多いのは、子供のころに「どうせすぐに成長するから」と、大きな靴を履かせ続けていることが影響している様です。
大きな靴では足の成長はサポート出来ません。
また、日本の子供はキャラクターのスリップオンや、マジックタイプの靴を好みます。マジックタイプは脱着が楽な代わりに、運動中足を固定することが出来ず、靴の中で足が滑るので足関節を捻挫するリスクが高まります。
早めにひも靴への移行を考えた方がいいようですね。
平均的な家庭で育った子供は、1年で2足ずつはきつぶしていくと言われています。一年間に2足ずつだと、18歳までに36足の靴を履きつぶすことになりますが、理想を言えば年間で2~3足履きつぶしてもよいと言われています。
なぜなら、立ち方と歩き方には誰にでも癖があり、それが靴底の偏った減り方に影響しているという理由です。
靴底を見て片減りしていたら、他が壊れていなくても、もったいないと思わず、処分することをお勧めします。
靴選び
よい靴の基本は「手でもって重く、履いて軽い靴」
あと、靴底の反りかえる部分が柔軟につくられているか?も重要です。
靴を選ぶ時間帯は、足がむくんでいる夕方以降に。ひも靴の場合は、完全にひもを緩めてから足を入れ、踵をトントン蹴ったあとにひもを締めます。革靴やパンプスの場合、足の一番広い部分が靴に当たって痛まないか、時間をかけてチェックします。
靴を履いたら、色々な方向へ向かって足を踏み出したり、深くしゃがんだりして、靴が足の動きをサポートしているかチェック。
しっくりこない場合は、躊躇することなく棚に戻す事をお勧めします。
まとめ
○日本人が靴を始めたのは、つい最近。
○子供にはひも付きの靴を履かせることによって、踵のゆがみ防止になる。
○靴選びは、夕方以降に持って重く、履いて軽い靴。
○型崩れや片減りしたら、早めに買い替える、躊躇しない。
最後までお読み頂きありがとうございました。