周りの緊張を吸い込んでいたサインかもしれません。

月に一度、メンテナンスに来られるダンサーのお客様。
いつもはダンスの動きからくる「右腰とお尻の張り」がメインなのですが、今日は少し様子が違いました。
体を丁寧に見て、観察すると、腰以上に胸郭まわりに強いこわばりを感じます。
お話を伺ってみると、年明けから頻繁に咳き込んでいたこと。
そして、ご本人はどっしり構えているつもりでも、周囲の忙しない動きや緊張感に、無意識のうちに体が反応してしまっていたようでした。
いわゆる「気が上に上がる」という状態です。
咳や緊張によって、浮き上がってしまっていました。
セッションでは、呼吸の通り道である胸郭をスムーズに整え、左の内転筋や右の外側の制限を丁寧に解いていきました。
終わったあと、お客様がぽつりと仰った言葉が印象的でした。 「なんだか……下に落ちました。グラウンディングした感じです」
知らないうちに上がってしまった気を、体という器にしっかり戻してあげる。 セッションを終えた立ち姿は、しなやかで力強い安定感を取り戻していました。
忙しい時期ほど、体は周りの空気を敏感に吸い込んでしまうものです。
常に同じ状態でいるって難しいですね。


