なぜ「背筋を伸ばす」ほど、リュックが重く感じるのか?

なぜ「背筋を伸ばす」ほど、リュックが重く感じるのか?

なぜ「背筋を伸ばす」ほど、リュックが重く感じるのか?

目次

1. 表舞台に立つ人の「隠れた緊張」

今日のお客様は、日々人前に立つお仕事をされている方でした。

一見、姿勢も良く凛とされていますが、お体を拝見すると**「足裏のアーチの崩れ」、そして何より「胸郭(胸まわり)の過剰な張り」**が目立ちました。

意識の高い方に多いのですが、背筋を「真っ直ぐ」使いすぎるあまり、本来あるべき背骨のしなりが消え、首や肩の付け根(僧帽筋)に常に力が入っている状態です。

2. 「リュックが異常に疲れる」というサイン

セッション中、お客様がふと漏らされた一言が印象的でした。

「リュックを背負うと、なぜか肩に当たる部分がすごく気になって、すぐに疲れてしまうんです」

実はこれ、構造的に明確な理由があります。

お体を観察すると、背中が板のように平ら(フラットバック)になっていました。

人間には本来、重力を分散するための「S字カーブ」が必要です。

  • 腰椎は、少し前へ(前弯)。
  • 胸椎(背中の骨)は、少し後ろへ(後弯)。
  • 頸椎(首)は、また少し前へ。

背中が真っ直ぐすぎると、リュックの荷重を受け止める「クッション」が効きません。

その結果、荷重のすべてが肩の頂点だけに集中し、悲鳴を上げていたのです。

3. 「頭で考える姿勢」から「体が納得する構造」へ

セッションでは、土台である足元から整え直し、背骨に「自然な丸み」を取り戻すアプローチを行いました。

頭を後ろに引きすぎず、重力がストンと骨盤に落ちる位置。

本来のカーブを体感していただくと、お客様から**「あ、こっちの方が楽ですね……」**と、言葉が漏れました。

「耳と肩、骨盤の位置を一直線に」 そんなふうに頭(思考)で姿勢を作ろうとしても、24時間意識し続けるのは不可能です。

それは「努力」であり「自然」ではありません。

4. 結び:日常を楽にするのは「身体の納得」

大切なのは、正しい姿勢を「暗記」することではなく、自分の身体が**「ここが一番安定するんだ」と構造的に納得(体得)すること**です。

ロルフメソッドのセッションは、その「納得感」を身体に刻み込むプロセスです。

もし、あなたが「良い姿勢を心がけているのに疲れが取れない」と感じているなら、それは**「背筋を伸ばしすぎている」サイン**かもしれません。

重力に抗うのではなく、重力を味方につける体へ。

その変化こそが、あなたの日常を最も劇的に変えてくれると思います。

最後までお読みいただきあるがとうございました。

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