「股関節を、感じない」――呼吸の制限を解き、再び一本のラインへ。

今日は、ピラティスの指導をされている方とのセッションでした。
日頃からご自身の身体を高く維持されているプロフェッショナルな方ですが、本日はその「今の状態」に合わせた丁寧なフォローアップを行い、身体の「ライン(中心軸)」を再構築していきました。
目次
■ 喘息による制限と、股関節の張り
お話を伺うと、風邪の影響で喘息が出ていたとのことでした。
身体を丁寧に観察していくと、呼吸器周りの強張りが全身の制限となり、特にお客様自身も「股関節からハムストリングにかけて張りがある」と感じておられました。
呼吸が浅くなれば、当然、身体を支える構造にも歪みが生じます。
呼吸の乱れは、単なる肺の問題ではなく、全身の「構造」の問題として出てきます。
■ 「ライン」に戻るプロセス
セッションでは、まず骨盤底筋からアプローチを開始し、臀部、そして仙骨周りの制限をひとつずつ丁寧に解いていきました。
深層の筋膜が連動し始めるにつれ、バラバラになっていた身体のパーツが、再び一本の「ライン」へと収まっていくのが手に取るように分かりました。
■ 「足が長いかも」という体感
ワークの終盤、横たわっているお客様がふとした瞬間に仰いました。
「なんだか、足が長いかも……」
そしてセッション後、実際に歩いていただいた時の言葉がとても印象的でした。
「(良い意味で)、股関節を全く感じません。すごくスムーズです」
股関節の存在を「忘れる」ほど動きが滑らかになる。
これは、骨格が重力に対してあるべき場所に収まり、筋肉が余計な頑張りをやめた瞬間に訪れる
「統合(Integration)」の感覚です。
■ セッションを終えて
提供するワークをそのまま素直に受け取っていただける、その高い感受性と人間性。 身体と真摯に向き合う方のお手伝いができる喜びを、改めて感じるセッションでした。
身体に「詰まり」を感じたときこそ、無理に動かすのではなく、一度「ライン」に戻してみる。
そんな体験を、これからも神楽坂のセッションルームで皆さんと共有していければと思います。

