【施術日記】左背中の張りを、反対側の「足底」から紐解く。

午後の光が差し込む部屋で、一本の「軸」を巡る対話がありました。
月に一度、身体のメンテナンスに通ってくださっているお客様。
今回の訴えは「左側の背中が張っているような感じがする」というものでした。
痛みや張りを感じると、どうしてもその場所(左側)に意識が向いてしまいます。
ですが、身体を一つの構造体として見つめ直すと、原因は対角線上にある**「右足」**に隠れていました。
■ 構造の連鎖:右足が崩れると、左が引っ張られる
詳しく観察すると、右足が外側に流れてしまい、地面を正しく捉えられていない状態でした。
すると土台が不安定になり、その上にある「右の肝臓」周辺のスペースがギュッと縮こまります。
身体は右に傾くのを防ごうとして、反対側の「左の背中」を無理に引っ張り、なんとかバランスを保とうとしていました。
左背中の過度な緊張。
それは、右側のスペース不足を補おうとした、身体なりの「必死の努力」の結果だったのです。
■ 「真ん中」という名の地図
セッションでは、まず右足が本来の支持力を取り戻し、しっかりと大地に根ざすように整えました。
その上で、縮こまっていた肝臓周りのスペースを丁寧に広げ、全身が重力軸の上に真っ直ぐ戻るように調整を行いました。
セッションを終えたあと、お客様がポツリと仰った言葉が、今も耳に残っています。
「真ん中、ですよね。ここに気づくんですよね」
身体がバラバラのパーツではなく、統合された一つの軸(センターライン)として大地と繋がった瞬間。
お客様自身がその「真ん中の心地よさ」を再発見されたことに、僕も深い喜びを感じました。
セッション後には、美味しい「もなか」の差し入れをいただきました。
美味しくいただきたいと思います。
ありがとうございました。

