猫背と姿勢の崩れ ― 年齢のせいにしないために

猫背と姿勢の崩れ ― 年齢のせいにしないために

目次

太極拳で気づいた自分の癖

昨日、太極拳の教室に行きました。毎回先生から自分の姿勢の癖について指導を受けるのですが、今回は「猫背」とは逆の癖を指摘されました。
僕の場合は、胸を張りすぎてしまうのです。

先生はこう言いました。
「胸をぐっと上げるのではなく、胸骨を少し下げて背骨を上に引き上げましょう」

胸を張りすぎる人は、首の襟元あたりを軽く引き上げる感覚が必要で、そのためには腰椎が落ち着き、そこから首が自然に伸びていく必要があります。
正直、僕自身できてるつもりだったので、まだま先はありますね・・・

この「自分の癖に気づくこと」こそが大切だと実感しました。

猫背の人もいれば、僕のように胸を張りすぎる人もいる。
40代・50代になると、それぞれの生活習慣や体の使い方が積み重なって、誰もが「姿勢の癖」を持っています。
今日はその中でも特に多い「猫背」に焦点をあててお話しします。


猫背の本当の原因

多くの人は「筋力不足」「運動不足」と考えがちですが、実際にはそれだけではありません。

  • 長時間のスマホやパソコン
  • 更年期以降のホルモン変化による筋肉や靭帯の柔軟性低下
  • 身体全体のバランスが崩れ、重力に対して楽に立てなくなる

つまり猫背は「背中の丸さ」だけの問題ではなく、全身のつながりが乱れた結果なのです。


姿勢の崩れがもたらすもの

姿勢が崩れると、次のような不調が重なります。

  • 呼吸が浅くなり、疲れやすくなる
  • 首や肩こり、頭痛が慢性化する
  • 内臓の位置が下がり、消化や排泄にも影響が出る
  • 見た目が老けて見え、気持ちまで沈みやすくなる

つまり「姿勢を整えること」は、単なる見た目の問題ではなく、健康と心の活力を取り戻すことにつながります。


ロルフメソッドの視点 ― 重力との調和

ロルフメソッドSI神楽坂では、筋肉をほぐすのではなく、重力の中で身体全体を再び調和させることを目的としています。

特徴

  • 全身を見る:肩や背中だけでなく、足から頭までを一体として整える
  • 自然と姿勢が変わる:力で矯正するのではなく、胸が自然に開き呼吸が深くなる
  • 「矯正」ではなく「統合」:施術後には「気づいたら背筋が伸びていた」と実感される方が多い

クライアントからは、
「無理していないのに背筋が伸びた」
「呼吸が深くなり、気持ちまで明るくなった」
といった声をいただいています。


自宅でできる猫背リセット法

ここで簡単にできるワンポイントケアをご紹介します。

  1. 壁に背をつけて立ちます
  2. かかと・お尻・肩甲骨・後頭部を壁につける
  3. そのまま深呼吸を5回

👉 ポイントは「力で背筋を伸ばす」のではなく、呼吸に合わせて背骨が自然に伸びる感覚を味わうことです。


まとめ

猫背や姿勢の崩れは、年齢のせいではなく「身体の使い方の癖」の表れです。
そしてその癖に気づき、整えていくことで、呼吸・内臓・心の状態まで大きく変わります。

僕自身、胸を張りすぎる癖があることを改めて学びました。
読んでくださった方も「自分はどんな癖を持っているだろう?」と考えるきっかけにしていただけたら嬉しいです。

ロルフメソッドSI神楽坂では、姿勢改善を希望される40〜60代の方が多く通われています。
「無理なく胸が開いて、若々しい姿勢を取り戻したい」方は、ぜひ一度ご相談ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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