睡眠スコアが教えてくれたこと。身体の「詰まり」と、30分の馬歩(マホ)で動き出すテコ。

先日、家族で初めての雪山へ行ってきました。
アイゼンを履いて雪を踏みしめる感覚は、想像以上に気持ちよく、心身ともにリフレッシュできる時間でした。
ですが、そんな穏やかな時間の中で、僕にとっては少しショッキングな出来事があったんです。
■ 「快眠」の妻と、「不調」の僕
きっかけは、先に使い始めていた妻の睡眠スコアでした。
妻のスコアは、なんと全ユーザーの上位6%に入るほどの「超快眠」。
それなら僕も、と真似して測ってみたところ……結果は「悪い」という評価。
自分でも眠りが浅い自覚はありましたが、数字で突きつけられると、流石に「これは放置できない」と気が引き締まる思いでした。

■ 嗜好品の「快感」に隠れていた罠
原因を探っていた時、アーユルヴェーダに詳しいお客様から、ある指摘をいただいたんです。
僕の今の身体の状態は、どうやら「乾燥と冷え」が強まりすぎているのではないか、と。
僕は炭酸水が大好きで、あの喉を通る時の「気持ちよさ」から、毎日かなりの量を飲んでいたんです。
それに加えて、なかば中毒のようになっていたコーヒー。
健康に良いと思っていたわけではなく、ただ「好きだから」続けていた習慣。
でも、その快楽の裏側で、知らないうちに身体の内側を強張らせる原因を自分自身で招いていました。
アドバイスを受けて炭酸水を断ち、コーヒーを控えて、水、油をしっかりと摂る。
それを意識し始めただけで、頻繁に出ていたゲップが止まり、お腹の奥の緊張がふっと解けていくのを感じました。
自分の「好き」という感覚がノイズになって、足元が見えていなかったんだなと反省しています。
■ 「30分の馬歩(マホ)」で動き出した、腰のテコ
もう一つ、身体の変化を決定づけてくれたのが、太極拳の先輩から言われた言葉でした。
「マホ(馬歩)だよ。毎日30分、まずは1ヶ月続けてみなよ」
馬に乗るように足を広げ、腰を落として耐えるポーズ。
正直、30分はキツいですが、言われたことはすぐやるタイプなので・・・
すると、翌朝の練習で、 腰椎の5番あたりが、まるで「テコ」のようにスムーズに動き出したんです。
この「テコ」が機能し始めると、身体は本当に軽くなります。
骨盤が本来の位置に落ち着き、無理に姿勢を作らなくても呼吸が勝手に下まで降りていく感覚。
今日、ようやく僕の睡眠スコアも「普通」に!
馬歩のやり方:3つのステップ
- 大地のサポートを得る 足を肩幅の2〜3倍に大きく開き、馬に跨るように腰を落とします。
- 「隙間」に拳を置く 両手で拳をつくり、「一番下の肋骨(第12肋骨)」と「骨盤」の間の柔らかい隙間にそっと当てます。ここが、身体の上下を繋ぐ「大腰筋」が通る重要なスペースです。
- 重力線を一本に通す 顎を引き、首を長く伸ばして、視線は遠くへ。拳をガイドに、肋骨を骨盤からそっと引き離すイメージを持つと、腰椎の5番あたりが「テコ」の支点のように機能し始め、上半身の重みがスッと足裏へ抜けていきます 。
■ なぜ、これだけで身体が軽くなるのか?
拳を置いたその隙間が広がることで、呼吸のたびに「腹腔内圧」という内側の圧力が均一に高まります 。例えるなら、パンパンに膨らんだ風船が内側から背骨を支えてくれるような状態です。頑張る筋肉のスイッチをオフにして、重力を味方につける。これが本来の「楽な構造」です 。
■ 身体の「現在地」を整えるということ
呼吸が浅い、身体が重い……。 そんな方は、もしかしたら僕と同じように、自分に合わないものを「摂りすぎ」ていたり、どこかを「頑張りすぎ」ているのかもしれません。
自分一人では気づけない身体の「癖」や「構造の乱れ」を、他者の視点から見直し、整えていく。
それが、睡眠の質、そして日々の暮らしの質をどれほど変えるか。
僕自身も身をもって体感したこの「構造の変化」を、セッションルームで皆さんと共有できればと思っています。

